2022年GW直前の三股登山口からの登山道(蝶ヶ岳、常念岳)の状況について
毎年GW直前に、登山道の確認とトレース付け(登山者の安全確保のため)に、三股~蝶ヶ岳~常念岳~前常念岳~三股 のコースをトレースしています。
20220423-24 今年も行ってきました!
今年の動画はこちらです。
ちなみに、過去の調査登山などの動画はまとめてこちらで見れます。
https://www.youtube.com/channel/UC6NViVX62q2oPNW7U74MH_w
ルート状況 概要
三股~蝶ヶ岳 積雪例年程度、アイゼンピッケル必須
蝶ヶ岳~常念岳 積雪例年より少な目、アイゼンピッケル必須
前常念岳~三股 積雪例年より少な目、アイゼンピッケル必須
冬シーズン中の積雪は例年より多いかなという感じでしたが、春以降気温が高めだったせいか、稜線の積雪はかなり減っていました。
天候や時間によっては、カチカチに凍ったりまたグズグズになったりとコンディションが大きく変わります。必ずアイゼンピッケルは持参してください。
ここからは写真と共に紹介します
三股登山相談所周辺に雪は全くありません。ここで計画書の提出をお願いします。
蝶沢より振り返って。ロープは見えています。雪はタップリあります。
蝶沢から先は、急登になります。ピンクテープや赤丸印を参考に、できるだけ夏道に近いルートを取ってください。分かりにくい場所には、蝶ヶ岳ヒュッテのスタッフが赤布のついた竹を設置してくださっていました。
・・・とはいいつつも、最後の大滝山分岐までの登りは、冬道を辿ります。まっすぐ雪の斜面を直登してください。
さて、翌朝です。常念岳へ向けて出発。稜線上にはほとんど雪はありません。
高曇りで暑くないのに槍穂の眺めはバッチリです。歩くのにちょうど良いコンディション。
雪庇が笹の上に乗っている状態のところがあります。雪が融けると多分滑ってごっそり落ちます。危険なので樹林帯の中を歩きましょう。
悲鳴が聞こえたので振り返ると、なんと胸まで潜っていました。楽しそうに見えますが、一人だったら脱出できずに低体温で遭難、なんてこともあり得ます。
前常念岳への尾根に乗ったところから、常念岳山頂方面を振り返る。
前常念へ向かって下ります。雪はあったり無かったり。時々踏み抜き。
前常念から常念小屋へのトラバースルート入口。夏山シーズンまでここは通行禁止ですので入らないようにしてください。
ロープが張ってあるところで大きく右に方向を変えて尾根から外れます。ここからも、赤丸やピンクテープを辿って下ってください。
気づけば雪も無くなっていました。
倒木が結構沢山ありました。早く撤去作業しなければ・・・。